闇の存在感

 

 

 幸福ではないかもしれないが 不幸ではない

両手をのばせば 違う世界が待っているかもしれないが

あえてそんな努力はしない

幸福になろうなんて 考えていないから

 

楽しくなくてもいい 悲しくなければ

傷つきたくないから なにもしない

 

そんな ぬるま湯の生活につかりながら

ただ 息をしている

 

何もなくていい 何の変化もいらない

 

そんな自分をよそに

外の四季は巡っていく

それさえも邪魔に感じる

 

誰も止まってはくれない

何も待ってはくれない

そこにはとり残された自分だけが

ただ存在しているだけ

 

 

 top